給食ひろばの新企画として、幼児期からの正しい食習慣の定着が心身の健全育成を図ると考え、幼稚園給食についても情報発信すべく『幼稚園給食リレーインタビュー★』と題し、各園や給食室の特徴、給食・食育の様子や、職員の方々を紹介していきます！

記念すべき第1弾は、愛知県岡崎市にある学校法人牧原学園　あさひこ幼稚園にお邪魔させていただきました。
村積山のすぐ近くにあり、自然に囲まれた場所にあります。

保育室の目の前に広がる庭園は、小さな農園やなんと羊も飼育されていました！
「メェ～！」という鳴き声が園内に心地よく響き渡ります。

お昼の時間になると委託先の業者さんから給食が届きます。
今日はカレーだからスモックを着るんだ！と、園児が教えてくれました。
そして皆で給食の準備をします。年少さんは先生に手伝ってもらい、年長さんは自分たちで配膳も行います。

先生は1人ずつ、丁寧に、どれくらい食べられるかを聞いて配膳し、園児のペースで好き嫌いの克服を手伝います。

「手を合わせて、いただきまーす！」

皆楽しそうにお給食を食べていました。元気いっぱいの姿に圧倒されます。
喫食時も温かい状態のカレーは人気メニューなので、おかわりが足りなくなると園内で余っているクラスを探し回ることもあるそうです！

先生に配膳にどれくらいの時間がかかっているのか聞いたところ
「今日はカレーだったから品数も少なく、20分弱でできましたが、いつもだと5品ほどあるので30分くらいかかります。」
とおっしゃっていました。それでも尚丁寧に行っている姿勢に指導者としての熱意を感じました！

最後に学園長に給食についてお話を聞かせていただきました。
食中毒事件や3.11をきっかけに食材の安全を第一に考え、毎日、給食の写真と使用する食材の放射能測定結果があさひこ幼稚園のホームページに掲載されています。
献立内容と全食材の産地名も公表されており、更新は委託先の業者さんにご協力していただいています。

さらに、農作業体験はもちろんですが人類の生活の基盤であった狩猟採集体験のため、近隣の村積山へ出かけます。
木の実を拾ったり、川へ魚を摂りに行ったりと自然と触れ合うことで、食育にとどまらず幅広い体験から学ぶこと・感じることがたくさんあります。

「説明する必要があるものほど、見に見えない。」
それを伝える・見せることを大事にし、園長先生は毎日ブログで園での1日を記述しています。
家庭との協力も大事にし、園と保護者の信頼関係がとても感じられました。

この度はご協力いただきました「あさひこ幼稚園」様に深く感謝申し上げます。
人の本質を大事にする、素晴らしい園でした。

さて、次はどこの園に出会えるでしょうか ;-)