国連世界食糧計画(WFP)を支援するNPO法人、国連WFP協会が5月13日(日曜日)、子どもたちの飢餓をなくすことを目的としたチャリティーウォークイベント「WFPウォーク・ザ・ワールド」を横浜市西区のみなとみらい地区で開催しました。
イベントには過去最多となる4,707人が参加し、参加費の一部は、途上国の子どもたちを対象に国連WFPが実施している学校給食支援に充てられます。寄付金総額は約440万円、約14万6,000万人の子どもたちに学校給食を届けられることになります。今回報道枠と参加者枠の領邦でエントリーしました。
イベントには、元女子モーグル日本代表の上村愛子さんがゲストとして参加。開会式で上村さんは、「スポーツをやっていて、食べることをすごく大事にしていました。食事と栄養をしっかり摂れてこそ、朝起きてやる気にあふれ、動き出せると感じます。今回のイベントをきっかけに、今日一日食事を摂れるかどうか、という子どもたちがいることを改めて意識しました。参加者の皆さんと横浜の町を歩くことで、そうした子どもたちを少しでも支援できればと思います」と挨拶しました。
上村さんに学校給食の思い出と、アスリートを目指す子供たちに対する食生活のアドバイスを伺いました。上村さんは長野県白馬村育ち。共同調理場から届く給食を食べていました。
「お米のメニューや麺類が好きでした。パン食も揚げパンとか黄な粉パンなんかもたまに出るんですね。そういうのも楽しみにしていました。」
「日本は、特にこういう場所に来ると感じますが、とても恵まれていますし、栄養価のバランスということについても”食事”でいろんな種類のものを食べられる国だな、と改めて感じています。
給食で出してもらえる献立というのは、その年齢の子供にとってとても大切な栄養を毎日積み重ねて食べることで身になるメニューをしっかり考えてもらっているので、できれば好き嫌いなく出してもらったものを、給食センターの方たちに作ってもらったものを、おいしく、楽しくしっかり全部食べることが未来の体につながると思います。」
コースは5キロと10キロに分かれており、赤レンガ倉庫や臨港パークなど横浜の名所を巡りました。雨がぽつぽつと降っていた時間もありましたが、ほとんどの皆さんがゴールするまではなんとか持ちこたえてくれました。(天気予報どおり14時頃からザーザー降りでした)
また途中には、戦後の学校給食を支えたララ物資を寄付した人々への感謝と、物資輸送の実現に尽力した人々の功績を後世に伝えるため、平成13(2001)年4月に建てられたララ物資の記念碑ある新港埠頭も通ります。
世界の飢餓人口は8億1500万人に上り、食事を十分に摂れない子どもが数多くいます。学校給食は子どもたちへ必要な栄養を届けるだけでなく、勉強への集中力を高め、将来賃金の高い仕事に就く可能性を開きます。この結果、貧困や格差の解消にも役立っています。
このイベントには3回目の参加となりましたが、このウォーク・ザ・ワールドへの参加を通して寄付をするということだけでなく、今回は、横浜の街を歩きながら、SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)にある世界の飢餓や食品ロスの問題に対して自分が何をできるかということも考える機会となりました。
もちろん、横浜の街を散歩することも楽しみのひとつです。ぜひ参加してみてください。
また、大阪でも5月27日にWFPウォーク・ザ・ワールド大阪が大阪城公園周辺で行われます。こちらはネットで16日まで申し込みが可能です。
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