給食トピックス

清瀬市の「きよせ食育展」を見てきました。

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コミュニティプラザひまわり

 11月16日の日曜日、清瀬市のコミュニティプラザひまわりで「きよせ食育展」が行われました。 この「コミュニティプラザひまわり」は旧都立清瀬東高等学校が2007年に閉校した後の建物を利用しており、現在では学校の雰囲気を残したまま、教室や体育館で市民の様々な活動のスペースになっています。 高校だったからでしょうか、廊下も広々していますし、とてもきれいです。

 

 

 


写真(13)

野菜の宝船

 この日は清瀬市の前日から農業まつりも併催されており、天気も良かったので朝から品評会出展の野菜を買い求めるひとで賑わっていました。

 農業まつりでは、野菜の宝船の公開、野菜・花・植木の即売、清瀬産野菜を使用した豚汁の無料配布などの各種模擬店もありました。 また、歌や踊りのステージ、地元下宿のお囃子などのアトラクションもあります。 この宝船の野菜も農業まつりが終わる頃にチャリティ(100円)で配布されるとのことでした。


  そんな中、食育展では学校給食の試食もあるということで、すぐに完売してしまうであろうことは予想していたのですが、開場と試食券の発売時間を間違えた上に、すっかり出遅れてしまったのでした。 開場は9時、食券発売は9時30で到着したのは11時頃でした。

 


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給食試食会の献立

 1食300円、100食・・・。 ですが、案の定、試食券は売り切れ・・・。 写真だけでも撮ろせていただこうと担当の方にお願いしたところ快諾いただきました。 配膳の位置がちょっと残念なことになっていました。 替えて差し上げればよかったのですが、急いでいたのと、こちらで替えてしまうのもちょっと気が引けましたのでそのままで。

 

 この日の献立は、ドライカレー、昆布サラダ、フルーツポンチ、牛乳です。 この献立には清瀬産のニンジン、ピーマン、大根、さつま芋が使用されています。 ニンジンはみじん切りにしてあり、また、やはり子供たちの苦手な大豆も忍ばせてあります。 栄養士さんの仕業です。

 


 

 

 

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食器の色を変えたアレルギー対応食器

 献立の写真を撮らせていただいたのがたまたま清瀬市教育委員会の方で、なんと、おすそ分けもいただいてしまいました。 ありがとうございます。 ご相伴を預かった後もいろいろお話をお聞きすることができました。 東京都でありながらも、清瀬市の北部は専業の農家さんもいるくらいの農業も盛んで、このように学校給食への地産地消も行われているそうです。

 清瀬市は、小学校9校、中学校5校で全て単独調理、共通基本献立になっていますが、それほど児童・生徒数も多くないため、地産地消もやりやすい環境にあるようです。 またアレルギーへの対応も各学校で除去食まレベルまで行われていることなど教えていただきました。

 


 

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この日は調理員さんが給食係に

 また、市教委の栄養士さんにもお話を伺うことができました。 上の写真の食器はPP製ですが、以前使っていたもので今回のイベントのために用意したもので、現在学校給食の現場ではPEN食器を使用していること、1クラスが1学期に1回の頻度で行っているランチルームでの給食は、磁器の食器を使って普段と異なる環境で楽しく食事をするとともに栄養教諭が食に関する指導を行うことなど。

 地産地産については、地元の農家さんの収穫時期と当該給食献立実施日をマッチングするのにやはり苦労されているそうです。 農家さんの協力もあるのですが、天候によって育ちも変わります。 その日の食材がない、ということになると、急いで市内の八百屋さんに発注をすることになります。 例えば、八百屋さんがそういう調整をして一括手配できればいいのだけれど・・・、とおっしゃっていました。


 

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品評会に出展されていたニンジン

 一部 の八百屋さんはそういうこともしてくれるそうなのですが市内全体では容易でなく、生産者と栄養士さんの間に入る地産地消コーディネーターのような人がいればいいのだけれど、とのことでした。

 これは、学校給食における地場産物の活用について提唱され始めた頃からある課題で需要者である学校と供給側の農家さんのそれぞれの都合のギャップを埋めていくような人材が必要と言われています。

 

 


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清瀬市ではビン牛乳を採用しています。

 また、清瀬市はビン牛乳を採用していました。 学校給食会による割り当てであるメイトー牛乳でおなじみの協同乳業さんと交渉し、ビン牛乳にしてもらっているとのこと。 栄養士さんによると、ビン牛乳は給食指導において、児童生徒の牛乳の飲み具合が目で見てわかるという利点があるそうです。 また片付けのときも目でわかりやすいということもあります。

 

 一方で、ビン牛乳はおいしい(あるいはおいしく感じる)ために、残渣が減るという通説については平均すれば変わらないということでした。


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明治22年山形県鶴岡市忠愛小学校で出された給食

 さて、展示コーナーでは、給食室で使っている調理器具や学校での食育の紹介、給食レシピの紹介が行われていました。

 学校給食の歴史を紹介するコーナーでは、これまでの他の自治体の給食展でレプリカや写真での展示が多かったのですが、ここでは児童による絵が展示されていました。 なるほど、この発想はありませんでした。

 1944年、戦争末期における学校給食では清瀬小学校で野菜を持ち寄り、味噌汁給食が行われたそうです。井戸水を用い、屋外の簡易かまどを使っていたようです。 そしてララ物資による「ミルク給食」開始は1947年。子供たちはアルミカップを持参していたようです。

 そうそう、現在の文部科学省の学校給食実施状況調査において、完全給食、捕食給食、ミルク給食と形態が分かれているのは、この戦後のミルク給食時代の名残です。

 


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保健・給食委員会の児童生徒によるポスター展示

 また、各学校の保険給食委員会の子供たちがそれぞれ学校で行われている食育についてまとめたポスターが展示されていました。

 ある小学校では、企業による出前授業が行われています。 飲料メーカーや、醤油の勉強など各学年の学習に合わせて取り入れています。 畑見学は社会科の学習の中で、農家さんに協力いただき仕事の話を聞いたりします。 実際に学校に野菜を納めてもらう農家さんの畑を訪問し学ぶことで農家さんへの感謝や作物を大切にする気持ち、給食への関心が高まります。

 栄養職員による食育では、1年生のグリンピースのさやむき、2年生の枝豆のさや取り、3年生のとうもろこしの皮むきなど、当日給食に使う食材を使って食育活動をしています。 食材の形や色など子供たちが興味を持ってくれるようです。 苦手なグリンピースもこれなら味わって食べてくれるとのこと。 自校調理ならではの食育ですね。


 東京都の中でも都心に近い清瀬市は農業も盛んな立地で、自校調理という子供たちはとても恵まれた環境にいると思います。 こういった都市近郊型農業での学校給食と食育はひとつのモデルになるでしょう。 地産地消の更なる導入など課題はありますが、その取組みは首都圏の学校給食をでリードしていけるのではないか、と思いました。

 

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