徳島県鳴門市教委は1日、9月27日に提供した鳴門第一中学校の給食用のコッペパン1個に、長さ7ミリのひも状の異物が付着していたことを明らかにした。異物は、製造過程で使用するベルトコンベヤーのベルト(ビニール製)の一部だった。健康被害はなかった。

 市教委などによると、27日午後1時前に1年生の教室で配膳中、包装されたコッペパンの表面に水色のひも状の異物が付いているのを担任教諭が見つけた。調べたところ、異物は大阪府の製造会社内の作業過程で付着したことが分かった。

 同校はコッペパン約530食分の提供を中止。ハンバーグやポテトスープなどのおかずと牛乳のみを出すことにしたが、1年生の半数と2、3年生のほとんどの生徒が既に食べ始めていたという。
 市教委は1日の市議会全員協議会で、9月25日に米飯にさびが混入した可能性があるとして提供を中止した件とともに報告した。安田修教育長は「事態を深刻に受け止め、安全衛生の徹底に努める」と陳謝した。