川越市長に川合氏 実績訴え組織固め3選

 任期満了に伴う川越市長選は22日に投開票され、無所属現職の川合善明氏(66)=自民、公明推薦=が元自民県議、渋谷実氏(73)と元共産市議、本山修一氏(68)の無所属新人2人を破り、3選を果たした。

 川合氏は中学校までの子供医療費無料化やウェスタ川越整備など2期8年の実績を強調。「確かな決断 実行力!!」をスローガンに待機児童ゼロや南古谷駅周辺など都市基盤整備を公約。推薦を受けた自民、公明と連合埼玉の組織力に加え、現職の知名度を生かして支持を広げた。

 渋谷氏は「国、県と連絡調整がない」と現市政を追及。川合氏の政治姿勢への批判も強め、給食費無料化や市長退職金廃止などを訴えたが、及ばなかった。

 本山氏も現市政を「国の言いなり」と批判。憲法を生かした市政を掲げ、政策決定過程への市民参加などを訴えて浸透を図ったが、広がらなかった。

 3人が争った市議補選(欠員1)も同時に投開票され、開票作業が続いた。

 市長選投票率は戦後最低の29・70%(前回無投票、前々回36・51%)、当日有権者数は28万8373人。

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