食物アレルギー事故防止 教職員、対処法学ぶ 水戸
給食など教育現場での食物アレルギー事故発生時の対処法を学ぶ研修会が11月27日、水戸市笠原町の市総合教育研究所で開かれた。市教委が主催し、市内の教職員約120人が参加した。
研修会は、市が9月に「学校における食物アレルギー対応マニュアル」を策定したのを受け、食物アレルギーがある子どもへの対応に万全を期すため、市内の幼稚園や小中学校の教職員を対象に実施された。
同マニュアル作成に協力した宮本小児科医院(同市)の宮本幹夫院長が「学校での食物アレルギーの緊急対応」をテーマに講演。食物アレルギーの概要やアレルギーによる急性反応「アナフィラキシーショック」の症状、治療方法などを説明した。
緊急時に自己注射するアドレナリン製剤「エピペン」については、実物を見せながら解説。「ショック状態の時は命に関わる緊急事態。症状は血圧を上げるエピペンで改善できる。とにかくちゅうちょせず打ってほしい」と指摘した。文部科学省の通達で、エピペンは緊急時に児童や生徒に代わって教職員の処置が認められている。
市教委によると、食物アレルギーがある児童・生徒は増加傾向にあり、エピペンを処方されているのは本年度35人で、2012年度の7人から5倍に増えている。
市立堀原小の職員、富田あかねさん(22)は「エピペンを打つことが大事で、正しく使いたい」、同小養護教諭、佐久間由季さん(28)は「症状が起きたときは正しい知識をもって、きちんと対応できるよう周知徹底したい」と話した。 (小田内裕司)
研修会は、市が9月に「学校における食物アレルギー対応マニュアル」を策定したのを受け、食物アレルギーがある子どもへの対応に万全を期すため、市内の幼稚園や小中学校の教職員を対象に実施された。
同マニュアル作成に協力した宮本小児科医院(同市)の宮本幹夫院長が「学校での食物アレルギーの緊急対応」をテーマに講演。食物アレルギーの概要やアレルギーによる急性反応「アナフィラキシーショック」の症状、治療方法などを説明した。
緊急時に自己注射するアドレナリン製剤「エピペン」については、実物を見せながら解説。「ショック状態の時は命に関わる緊急事態。症状は血圧を上げるエピペンで改善できる。とにかくちゅうちょせず打ってほしい」と指摘した。文部科学省の通達で、エピペンは緊急時に児童や生徒に代わって教職員の処置が認められている。
市教委によると、食物アレルギーがある児童・生徒は増加傾向にあり、エピペンを処方されているのは本年度35人で、2012年度の7人から5倍に増えている。
市立堀原小の職員、富田あかねさん(22)は「エピペンを打つことが大事で、正しく使いたい」、同小養護教諭、佐久間由季さん(28)は「症状が起きたときは正しい知識をもって、きちんと対応できるよう周知徹底したい」と話した。 (小田内裕司)