ワカメ研究で快挙、最優秀香住高が初受賞 全国水産・海洋高校生徒研究発表大会 兵庫

文科大臣賞を喜ぶ三木一平さん、仁科八起さん、吉田晋弥さん、篠原健悟教諭(左から)=香住高校
文科大臣賞を喜ぶ三木一平さん、仁科八起さん、吉田晋弥さん、篠原健悟教諭(左から)=香住高校

 香美町香住区の県立香住高校・海洋科学科アクアコースの生徒による「ワカメ研究」が、今月2日に茨城県内で開かれた「全国水産・海洋高校生徒研究発表大会」で、最優秀の文部科学大臣賞を初受賞した。

 アクアコースは海洋生物や環境などを学んでおり、授業の一環で6年前から地域と連携し、ワカメ養殖の研究に取り組んでいる。

 今回は「香住高校発! ワカメプロジェクト」として、安定的なワカメ養殖の確立▽小学生らの食育活動▽企業と連携してメタンガスの発生研究▽ワカメの有効活用-などを研究した。

 ワカメ養殖では、水温が低いとワカメの活性低下で不作になるが、数カ月かけて徐々に水温を下げることで活性が持続することを実証。食用にならない部分を発酵させて発生するメタンガスの有効利用も探った。

 コースを代表し、3年の三木一平さん(18)、仁科八起さん(17)、吉田晋弥さん(18)の3人が発表。今年7月の日本海南部地区大会で最優秀賞を受賞し、全国大会への出場が決まった。

 3人は担当の篠原健悟教諭(35)の指導で、発表する研究データを多くしたり、問答形式で研究内容をわかりやすく説明したりするなどの工夫をした。

 三木さんは「何回も練習したので、大会ではうまく発表できた」、仁科さんは「先輩たちのデータもあり、受賞できた。感謝しています」、吉田さんは「研究の成果が地元に役立てれば」と話した。3人は水産系大学に進学を予定。「これからも香住高の研究を引き継いでほしい」と後輩たちにエールを送った。

会員限定記事会員サービス詳細