杉並区教委「給食に中国産食材」 文春指摘で調査結果公表 東京

 杉並区教育委員会は27日、週刊文春10月16日号(同月8日発売)が、同区の学校給食で「中国産食材が使用されている」とする記事を掲載したことを受けて実施した輸入食材の使用状況に関する調査結果を公表した。

 調査は区立小中学校、養護学校計66校を対象に同月15~22日に実施。その結果、イカやアサリなどの魚類や貝類については、国産食材の安定供給や価格の問題から、主に中国産の輸入食材が使用されていたことが判明した。また一部の学校では、区教委が作製した「学校給食の手引き」で国内産食材を調達することがルールとなっている春雨と砂糖について、中国やタイなどの食材が使用されていたことも確認された。

 区教委は同月8日から、代替可能な食材については中国産を使用しないとする対応を取ってきたが、12月からは国産食材の使用促進を継続するとともに、安全を十分に確認したうえで、中国産を含めた輸入食材の調達も行っていくとしている。

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