倉吉産の落果ナシ「おいしい」 真庭の小学校など給食で提供

 真庭市立木山小学校(同市下方)で2日、鳥取県中部の地震によって落果した同県倉吉市産のナシ「王秋(おうしゅう)」が給食に提供され、児童らが、おいしそうに味わった。

 6年生18人の教室では、小田成知(しげとも)校長が「農家の方が心を込めて作ったナシをおいしくいただきましょう」と呼びかけ、被災地へ心を寄せる大切さを訴えた。

 児童らは、6分の1にカットされたデザート用のナシを、一番に食べる子などもいて、笑顔だった。

 鈴木輝星(こうせい)君(12)は「ナシは、甘くてとってもおいしかった。(被災農家は)大変だったと思うけど、僕たちが食べることで復興につながるのなら、うれしい」と話した。

 真庭市では、収穫直前に落果し、商品価値を失ったナシ約千個をJA鳥取中央を通して購入し、4日までに市内の幼稚園や保育園、市立小中学校計56施設の給食に提供する。

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