おいしいご飯と梅干しで特産品普及へ連携 和歌山・みなべ町と南魚沼市

 伝統的な食文化の推進を図ろうと、日本一の梅の産地、みなべ町と、有数の米どころ、新潟県南魚沼市が連携することになり、小谷芳正町長と同市の井口一郎市長が18日、同町役場で「『紀州みなべの南高梅』と『南魚沼産コシヒカリ』による日本の食文化推進連携協定書」に調印した。

 同町は、平成26年に梅の消費拡大を図ろうと「梅干しでおにぎり条例」を制定。27年には梅干しおにぎりを一度に握る数でギネス世界記録428個を達成。このとき「南魚沼産コシヒカリの普及促進条例」を制定していた同市からコシヒカリが贈られたのを機に交流がスタートした。

 その後、両市町は「おいしいご飯と梅干し」という日本の伝統的食文化を守り消費拡大を図ろうと、東京でコラボイベントを実施したり、学校給食で連携したりするなど、取り組みを強化してきた。

 調印式では、小谷町長と井口市長が「両市町が幅広い分野で互いの交流と理解を深め、特産品の普及促進に努めることで、おいしいご飯と梅干しという食材の良さを生かす伝統的な食文化の推進で連携する」とした協定書に調印した。

 小谷町長は「互いに特産品を売り出そうと事業展開してきた。今後、米と梅のコラボで日本食を見直そうとPRしていきたい」、井口市長は「米を食べない人が増えている。日本食の基本が米と梅干し。日本一の米と梅干しで消費拡大につなげたい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細