山梨は「子育て日本一」PR 移住促進へ県がブックレット

 県は、人口減対策の一環として子育て環境の良さをPRするブックレットを作成し、県外者の移住を促す。

 都道府県レベルで初の取り組みとなる宿泊施設「産前産後ケアセンター」(笛吹市石和町)や、3歳未満の第2子以降の保育料を無償化する制度など、県や市町村の支援体制や制度を紹介する。来年2月までに1万5千部を作成し、定住関連イベント、セミナーなどで活用する。

 県地域創生・人口対策課によると、ブックレットはA5判、オールカラー、40ページ。タイトルは未定だが、「山梨県の子育て環境は日本一」というイメージを打ち出していくという。

 市町村情報としては、給食費の無料化、休日保育、子育て世帯の家賃補助、子育て促進住宅-などの取り組みを紹介する。

 県統計調査課によると、本県人口(9月1日現在)は83万453人。過去16年間、減少が続いている。

 県は子育て支援策で人口減に歯止めをかけたいが、1月に年間650人の利用を見込んで開設した産前産後ケアセンターは、8月末までの利用者数が約80人と伸び悩むなど、解決すべき課題も多い。

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