県、大塚製薬と包括協定・未病対策で連携へ
神奈川県と大塚製薬はこのほど、健康と病気の間を指す「未病」対策として、県民の健康の増進・支援などに関する包括協定を結んだ。県が製薬会社と包括協定を結ぶのは初めて。大塚製薬が県内に3人配置する健康推進の専任担当らを中心に、女性の活躍に向けた健康関連のセミナーなどを開催して連携を強める。
包括協定を受け、大塚製薬は10月30日に県、大井町が開く未病関連のイベントに同社の研究員を派遣して女性の健康に関する講演会を主催する。また、県と共同で「女性と未病」をテーマにしたセミナーも開催する。
同社は2000年から県立高校向けに熱中症の予防セミナーを開くなど県と連携を進めてきた。黒岩祐治知事は「健康増進で先進的な取り組みをしてきた大塚製薬との連携強化で、未病事業をさらに展開できる」と強調。食育などについても同社と連携した事業を展開する予定だ。