群馬炊飯センターでボルト紛失 公立保育所で1500食提供

 前橋市の保育所や小学校に米飯を提供している「群馬炊飯センター」(金古勝理事長、前橋市西片貝町)で29日、容器のボルトとナット1個ずつがなくなっていることが分かり、県学校給食会から連絡のあった該当する市内21の小中学校で昼食での9400食分の米の提供を差し止めた。しかし連絡がなかった16の公立保育所では、3歳以上の幼児や職員分の約1500食が提供された。

 同市子育て施設課によると、これまでボルトなどが入っていたとの報告はなく、幼児らの健康被害の報告はないという。

 差し止めた小中学校のうち3校はパンに切り替えたが、18校は副食と牛乳だけだった。同センターから米の提供を受けている学校は前橋のほか渋川、みどり、吉岡の3市町などに21校あるが、連絡は受けているという。

 同センターによると、ボルトとナットは釜から米を出した後に入れる容器の縁に付いているもので午前10時ごろ、職員がなくなっていることに気づいた。県学校給食会に連絡したが、保育所には連絡しなかった。

 金古理事長は「作業がほぼ終了した後で混乱していて十分な対応ができなかった」としている。回収した容器からボルトとナットは見つかっていないという。

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