厚木市教育委員会は給食への異物混入対策として「厚木市学校給食異物混入対応マニュアル」を作成し、このほど運用を開始した。
このマニュアルは、異物混入を防止するとともに異物を発見した際、適切な対応を迅速に行い給食の安全を確保することが目的。
マニュアルでは異物を「危険異物」、異物自体は不快であり衛生的ではないが健康への影響が少ないと思われる「非危険異物」、原料に由来する物質ではあるが、健康への影響があると思われる「原料由来物」に分類。さらに、危険異物の中でも生命に深刻な影響を与える分類I、健康への影響が大きいと思われる分類IIとしそれぞれへの対応を明確に記してある。また、混入がどの段階で発見されたのかによる対応の違いや、職員の立場による対応の仕方も明文化されている。
混入続き対応強化
ここ数年、児童・生徒が給食の中に異物を発見する事故が発生している。昨年度は4件が公表され、今年度はすでに2件が発表されている。今年はいずれも5月の出来事で、厚木中では1cmほどの虫が米飯に混入しているのを生徒が発見。小鮎小ではウィンナーソーセージにプラスチック片とビニール片の付着が認められた。
こうした事態を受けて、市教委保健給食課では6月下旬からマニュアルの作成に着手。これまで、異物混入への対応は明文化されておらず、調理工程での発見については内規や研修での指導に留まっていた。今回、学校関係者や搬入業者との意見交換の末、異物混入防止対策について「物資の納入」「調理業務」「学校」「教育委員会」の項目ごとに対策が記されている。
今回、こうしたマニュアルができたことで、現場でのフローを明確にし、素早い対応が可能となる。加えて、搬入業者との間にも明確な基準が生まれることで、異物混入の抑止力としても期待できるという。
同課の岩崎恵子課長は「子どもたちの口に入る給食の安全を確保するために、共通認識をもって提供をしていきたい」と話した。
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