海外向けの粘り抑えた納豆、国内でも拡販 茨城の6社
茨城県内の納豆メーカー6社は、海外展開を見越して開発した粘りを抑えた納豆「豆乃香(まめのか)」で、国内販路の拡大にも乗り出す。まず茨城県坂東市の給食センターが10月中にも、豆乃香を使ったドライカレーを坂東市内の小中学校で提供する。加工しやすい利点を生かして、今後国内でも食材としての活用につなげたい考えだ。
豆乃香は茨城県工業技術センターが開発した糸引きの少ない納豆菌を使い、県内納豆メーカーが商品化した統一ブランドだ。納豆独特の粘りを抑えたことで海外での販路拡大を目指している。今年に入りフランスやドイツの食品市にも出展した。
粘りが少ないことから豆乃香はペースト状にしたり他の食材と混ぜ合わせたりしやすい利点がある。坂東市はドライカレーの具材に豆乃香を使うことを決めた。今後は介護食などでの需要も見込む。