20150716-02 「より豊かな学校給食をめざす京都連絡会」は11日、京都市中京区で学習会を開き、中学校給食実現にむけて府内各地で広がる運動の状況や経験を交流しました。

 同連絡会の金井多恵子事務局長は、中学校給食が、保護者の要望を背景に北部地域ではほぼ全自治体で実施、乙訓や府南部地域では実現に向けた運動が広がっていることを紹介。「府内で給食無償化の突破口を開いた伊根町の取り組みに学び、運動を交流しよう」とあいさつしました。

 中学校給食の実施に加え、今年から無償化を実現した伊根町の取り組みについて、与謝地方教職員組合の岡﨑利夫さんが報告しました。岡﨑さんは、平均所得が府内最下位の町で給食費無償化が実現したことは大きな意義があると強調。教育要求署名、格差と貧困を考える学習会で無償化の先進例に学ぶ取り組み、町づくりの中心に子育て支援を位置づける町政と住民運動など、長年続けてきた地道な取り組みを要因として紹介しました。

 運動の交流では、「長岡京市のよりよい食育をめざして中学校給食を実現する会」を立ち上げ、署名運動や住民への理解を広げる取り組み(長岡京市)、昨年から民間の弁当の仲介が始まったが、1850人の生徒のうち平均20.6人の利用しかなく、昼食を持って来れない子どもが依然いる(京田辺市)などの発言がありました。