富士山開き

富士吉田の小中学校で恒例「お山開き給食」

 富士山で山開きを迎えた1日、麓の富士吉田市内の小中学校などでは児童、生徒ら約5千人に恒例「お山開き給食」が振る舞われた。メニューは海と山の幸が一緒になったひじきとジャガイモの煮物、サバのみそ煮、豆腐と油揚げのみそ汁、麦ごはん、それにデザートの「富士山ゼリー」。

 ひじきとジャガイモの煮物は山開きの日に市内の一般家庭でも海と山の幸に感謝し、山開きを祝い、穏やかな登山シーズンを祈って食べる習慣があるという。サバのみそ煮と豆腐のみそ汁は富士山を信仰する富士講の世話をする「御師(おし)の家」で、道者らに提供する御師料理。

 市立富士小1年1組では担任の渡辺義之教諭が献立について由来を説明した。同組の渡辺凪葵(なぎ)さんは「ひじきが大好き。おいしい」とお山開き給食を楽しんでいた。市内の学校給食では約10年前から郷土食としてお山開き給食が提供されている。

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