給食室爆発死傷事故が和解 青森・黒石市と遺族ら

青森県黒石市の市立六郷小の給食調理室で平成27年9月に爆発が起き、臨時調理員、木立清子さん=当時(55)=が死亡、児童ら7人が重軽傷を負った事故で、遺族らが市に計約9200万円の損害賠償を求めた訴訟は14日、青森地裁弘前支部で和解が成立した。市が原告側に計約5900万円を支払う。

訴状によると、給食室地下で水道管が破損、漏れた水でガス管が腐食し穴が開き、ガス漏れが発生した。原告側は、市側が調査を怠った結果、地下の害虫駆除で火が使われた際、爆発が起きたと主張していた。

黒石市の高樋憲市長は和解成立後「事故発生から6年半という長い月日が過ぎ、ご遺族やけがをされた方々の心情は察するに余りある。誠に申し訳なかった。あらためて哀悼の意と、お見舞いを申し上げる」とのコメントを発表した。

会員限定記事会員サービス詳細