例年は年10回だが今年度は6回どまり…給食の牛肉提供に価格高騰の波

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 福岡市の小中学校の学校給食で、今年度は牛肉を使う回数が減り、6回にとどまることがわかった。農産物の価格高騰などが給食費を圧迫したことが原因。市教育委員会は来年は提供回数を増やす意向で、現在給食に使っている北海道産の乳用種だけでなく九州産の交雑種を使うことも検討している。

 市によると、給食用の牛肉は、価格の安さや脂身が少ないことなどから乳用種の雄の肉を使用。九州産は調達が難しいため主に北海道産を使っており、例年は10回程度提供されている。

 しかし、今年度は大雨被害や原油価格の高騰などで野菜の価格が高騰。また、近年は飼育が盛んな北海道でも雄の乳用牛が減少しており、調達も容易ではなくなった。年間約60億円の予算内でバランスの良い給食を1日約12万食分提供するには、豚肉や鶏肉に比べて割高な牛肉の提供を減らさざるを得なかったという。

 九州産の交雑種の価格は、北海道産の乳用種の価格に輸送料を加えたものより1・4倍ほど高額となる。21日の市議会一般質問で堤田寛議員(自民)の質問に答えた星子明夫教育長は、「安定供給と地産地消の推進の観点から、九州産の交雑種の使用も進めていきたい」と述べた。

 市教委によると、今年度3学期の給食から九州産の交雑種を提供する予定という。

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