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金子農相は17日、閣議前の記者会見で、学校給食がなくなる年末年始に生乳約5000トンが廃棄される可能性が出ていることを明らかにした。コロナ禍で需要が落ち込む一方、乳牛は病気を防ぐために毎日搾乳する必要があり、生産量を調整するのが難しい。今年は夏や秋に比較的気温が低かったため、乳量が前年より増え、余剰が出ている。
金子氏は「牛乳をいつもより飲んでもらい、料理に乳製品を活用してほしい」と消費拡大を呼びかけた。生乳などを原料とする土産用の菓子類の売り上げが落ち込んでいる。余剰の生乳を使い切ろうと、乳業メーカーは保存できるバターやチーズへの加工を進めているが、外食向けの乳製品も需要が回復していない。
気温が下がると牛乳の需要は減る傾向にある。特に冬休み期間は、消費量の1割を占める学校給食への供給がなくなるため、落ち込みが大きくなる。