お待ちかね、ワニの給食 大阪・豊中の小学校

ワニ肉を使った給食を味わう児童ら=大阪府豊中市の市立克明小学校
ワニ肉を使った給食を味わう児童ら=大阪府豊中市の市立克明小学校

 大阪府豊中市のマスコットキャラクター「マチカネくん」がワニをモデルにしていることにちなみ、市内の小学校41校で、食用ワニ肉を使った学校給食が提供された。市内で大型ワニの化石が発見された歴史を知ってもらおうと市教委が企画。児童らは珍味のハンバーグやコロッケなどに舌鼓を打った。

 市教委によると、タイ産シャムワニのロース肉を使用。ワニは鶏肉を餌として養殖されており、あっさりした味わいになっているのが特徴。ハンバーグはワニ肉に豚肉やタマネギなどを使用。コロッケはワニ肉に豚肉やジャガイモ、タマネギなどを混ぜ込んだ。

 市立克明小(同市岡町北)では、ワニ肉を使った給食に児童は興味津々の様子。ハンバーグのようにパンに挟むなど思い思いの食べ方を楽しみ、「つくねみたいでおいしい」などの感想も聞かれた。

 マチカネくんは昭和61年、市制施行50周年のシンボルとして誕生した。モデルは、39年に同市待兼山町の大阪大豊中キャンパスで発見された体長約7メートルあるマチカネワニの化石。日本初となるほぼ完全な形でのワニ類の化石発掘は話題になった。国の登録記念物にも指定されている。

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