古河の中学10校、給食にフナの甘露煮
「軟らかくておいしい」
古河市の郷土料理「フナの甘露煮」の味を伝えようと、市内の甘露煮店4店でつくる古河鮒(ふな)甘露煮組合が4日、市内10校の中学生に約4400食分を贈った。同日の学校給食で配られ、生徒が「甘くて軟らかい。おいしい」と声を上げながら、地域の伝統食をかみしめた。
同市の川魚料理は江戸時代、近隣の渡良瀬川が豊かな漁場だったことから発展。フナの甘露煮は大きなサイズでも軟らかく、骨まで丸ごと食べられるのが特長で、味付けや調理法が異なる店ごとの味覚が楽しめる。特に正月料理や贈答品として親しまれている。
同組合は2000年に発足。語呂合わせで2月7日を「フナの日」とし、現在の古河市となって以降、毎年この時期に特別養護老人ホームの高齢者へ甘露煮を贈ってきた。
ただ近年は若者の川魚料理離れもあり、生産量が20年前から半分以下に減少。同組合は地域の味を後世に残し、地元への愛着を深めてもらうため、19年から学校給食への提供を始めた。
同日は木村屋、田村屋、ぬた屋、野村甘露煮店の各店主が手分けして各校に配布。同市下山町の市立古河三中(赤松章校長)には430食分が届けられた。3匹以上食べた3年、梅田蒼生(あおい)さん(15)は「フナの甘露煮は、先人の知恵の結晶。これからも食べていきたい」と話した。
田村屋代表の田村武敏組合長(51)は「子どもたちのおいしく食べる姿が見られた。フナの甘露煮を伝えていく使命感が増した」と笑顔で語った。
古河市の郷土料理「フナの甘露煮」の味を伝えようと、市内の甘露煮店4店でつくる古河鮒(ふな)甘露煮組合が4日、市内10校の中学生に約4400食分を贈った。同日の学校給食で配られ、生徒が「甘くて軟らかい。おいしい」と声を上げながら、地域の伝統食をかみしめた。
同市の川魚料理は江戸時代、近隣の渡良瀬川が豊かな漁場だったことから発展。フナの甘露煮は大きなサイズでも軟らかく、骨まで丸ごと食べられるのが特長で、味付けや調理法が異なる店ごとの味覚が楽しめる。特に正月料理や贈答品として親しまれている。
同組合は2000年に発足。語呂合わせで2月7日を「フナの日」とし、現在の古河市となって以降、毎年この時期に特別養護老人ホームの高齢者へ甘露煮を贈ってきた。
ただ近年は若者の川魚料理離れもあり、生産量が20年前から半分以下に減少。同組合は地域の味を後世に残し、地元への愛着を深めてもらうため、19年から学校給食への提供を始めた。
同日は木村屋、田村屋、ぬた屋、野村甘露煮店の各店主が手分けして各校に配布。同市下山町の市立古河三中(赤松章校長)には430食分が届けられた。3匹以上食べた3年、梅田蒼生(あおい)さん(15)は「フナの甘露煮は、先人の知恵の結晶。これからも食べていきたい」と話した。
田村屋代表の田村武敏組合長(51)は「子どもたちのおいしく食べる姿が見られた。フナの甘露煮を伝えていく使命感が増した」と笑顔で語った。