給食に和牛、思わず笑顔 江戸川区立の小中 コロナで需要減、生産者応援
2021年1月18日 07時15分
新型コロナの影響で需要減となっている和牛肉の販売促進を図るため、今月から江戸川区立の小中学校の給食で、和牛を取り入れたメニューを始めた。
区によると、コロナ禍で外食や輸出の需要が低迷し、国産牛肉の消費に深刻な影響が出ている。農林水産省は、学校給食で使用を推進しており、区では来月末まで、区立の全小中学校で1校につき3回の和牛給食を実施することにした。
メニューは、学校ごとに異なり、牛丼やビーフシチューなど。第三松江小(中央4)では14日、国産黒毛和牛の肩ロース33.5キログラムで、約600人の全校児童に牛丼を提供した。
5年生の学級では、給食前の4時間目に牛肉に関する食育の授業を実施。学校栄養職員が、新型コロナで生産者が困っていることを説明、牛の部位や和牛の定義などを分かりやすくクイズ形式で出題した。
給食の時間は、感染防止のため、児童は机を離し、会話を控えているが、牛丼をほおばると自然と笑顔に。5年生の松原雅怜(まさと)君(11)は「甘味があってとてもおいしかった。心を込めて育ててくれた生産者にありがとうと伝えたい」と話した。 (井上幸一)
関連キーワード
おすすめ情報