久々の給食、いただきます 館山市内の小中学校と幼稚園へ1年4カ月ぶりに通常提供
2021年1月13日 07時15分
二〇一九年九月の台風15号や新型コロナウイルスの影響を受け、昨年十月に完成した館山市学校給食センター(同市北条)が稼働を開始し、約一年四カ月ぶりに通常の給食が子どもたちに提供された。市内の小中学校と幼稚園の計十九施設に三千五百二十一食が振る舞われた。
センター再開初日の七日の献立はポークカレー、麦ご飯、海藻サラダ、福神漬け、牛乳、紅白ゼリーの六点。同市山本の市立館野小学校(石崎克也校長、児童数百四十四人)の六年生のクラスでは、全員で「いただきます」と声を合わせ料理を頬張った。
給食を食べ終えた梅林武人くん(12)は「お母さんは『早起きしなくて助かる』と言っていた。おなかいっぱい食べられました。これからは揚げパンを食べてみたい」と話した。
市内の給食は、旧給食センターが台風15号で調理場の屋根が吹き飛ぶなど被災したためご飯や牛乳、ふりかけといった簡易給食しか提供できない状況が続いていた。保護者が別途、おかずを作っていた。
新給食センターは、一九年七月から工事を始めたが、台風15号で工事現場が被災。新型コロナで中国からの資材調達にも遅れが生じ、完成時期は当初の昨年九月から約一カ月遅れた。十二月から実際に調理をして設備の状態を点検し、配送や配膳にも問題がないか確認を進めていた。 (山田雄一郎)
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