給食のうどんで食中毒 浮上した「原因食材」に深まる謎

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小林未来
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 11月半ば、東京都墨田区の保育園の給食で食中毒が起きた。発疹など症状は軽かったが、原因の可能性がある食材として浮上したのが「だしパック」だったことから、関係者に議論を呼んでいる。

 都の食品監視課によると、当日のメニューはきつねうどん、カボチャサラダ、バナナ、麦茶。午前11時ごろから食事を始め、10分後から1時間20分後にかけて、園児28人の顔や腕に発疹が現れた。いずれも軽症で1時間ほどで回復。同じ給食を食べた職員らに発症はなかったという。

ヒスタミンを検出

 症状からヒスタミンによる食中毒を疑い、都が検査をしたところ、きつねうどんから100グラムあたり8ミリグラムのヒスタミンを検出(スープ、麺、具すべてを含めた値)。この日のメニューでヒスタミンを含み得るものは、だしに使われたカツオ節のほかにないため、都ではだしパックのカツオ節が原因食材の可能性があるとして、流通状況などを調べている。保育園の給食を調理した事業者によると、使用しただしパックは継続的に使ってきたメーカーのもので、これまでに問題はなかったという。

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