給食にクルマエビフライ 秋穂地域の特産品味わう【山口】
山口市秋穂地域の特産品「クルマエビ」を地元の子どもたちに味わってもらおうと、二島と佐山の小・中学校3校で19日、クルマエビのフライが給食で振る舞われた。
9月に大海漁港で水揚げされた約20㌢の天然のクルマエビで、県漁業協同組合大海支店(藤本謙一支店長)が3校に計263尾を提供した。同支店でエビフライに加工し、二島小に併設する給食センターで調理した。
二島小(辻本紳一朗校長、61人)の4年生の教室では、藤本支店長(41)が「近くの海でおいしいクルマエビが取れることを知ってほしい」などとあいさつし、水産業をPR。子どもたちは大きな口を開けてエビフライにかぶり付いていた。綿谷碧さんは「味が濃くてカリカリしていておいしい」と笑顔だった。
秋穂地域では1963年にクルマエビの養殖が全国に先駆けて始まり、エビを活用した地域活性化策にも力を入れている。同支店では、新規漁業就業者が漁獲したクルマエビを近隣地域の子どもたちに味わってもらおうと、昨年度から地元の小・中学校の給食で提供している。