コロナ禍、給食多彩に…博多和牛や地元特産品など高級食材も
北九州市教育委員会が、市内の小中学校・特別支援学校(計199校)の給食に、「博多和牛」や「関門海峡たこ」など地元の高級食材を使う取り組みを始めた。新型コロナウイルスの感染防止のため給食中の会話が制限される中、子どもたちに新しい食材を楽しんでもらうとともに、コロナ禍で苦しむ生産者を支援するのが狙い。
17日昼、小倉北区の小倉中央小の給食ではビーフシチューが振る舞われた。3年の担任は「今日のお肉は博多和牛です。コロナで困っている生産者さんから提供してもらいました」と説明。子どもたちは「いただきます」と手を合わせたあと、夢中でシチューをほおばった。児童は「これまで食べてきたシチューと違ってお肉の味がしっかり残っている。とてもおいしい」と顔をほころばせた。
市教委によると、12月は関門海峡たこを使った「たことだいこんのうま煮」などを予定。来年1月に穴子のすし、2月には「はかた地どりサンド」などを提供する予定だ。県が実施する給食の無償提供事業などを活用するため、各家庭の給食費の負担増はない。 (野間あり葉)