<新型コロナ>小松菜の魅力ぎっしり 江戸川区が今年も冊子制作 持ち帰りやお取り寄せ特集
2020年11月15日 07時28分
アブラナ科の緑黄色野菜「小松菜」の発祥の地とされ、有数の産地となっている江戸川区が、旬の季節の冬を前に、小松菜の豆知識や関連商品などをまとめたブックレット「小松菜力。」(A5判、三十二ページ)を今年も制作した。新型コロナウイルスの影響で利用が広がったテークアウトや、お取り寄せグルメを新たに特集したのが特徴だ。 (井上幸一)
区によると、江戸時代、今の江戸川区にあった小松川村にタカ狩りに訪れた八代将軍吉宗が、献上されたすまし汁に入った地元特産の冬菜を「小松菜」と名付けたとされる。命名には諸説ある。
都の調査(二〇一八年度)によると、区内の収穫量は、都内で約四割を占め、都内の自治体でトップ。高級料亭で扱われるなど鮮度、品質にも定評がある。コロナ禍で学校が休校した際には、区役所前で給食用小松菜の即売会が催され、地元農家を支えようと区民らが列をなした。
小松菜の魅力が詰まったブックレットは一四年から区が発行。新たに掲載したテークアウト商品は、シャキシャキの小松菜が敷き詰められたタレかつ丼、小松菜カレーなど。お取り寄せグルメは、小松菜を使用したギョーザや焼酎、アイスクリーム、そばなどを紹介している。
小松菜商品八十四品目を扱う区内五十五店舗と、直売所五カ所をエリア別に紹介。小松菜炒めがメニューにある「喜多方ラーメン中田」(船堀三)、小松菜丼を販売する「鶏&デリ 葛西店」(中葛西五)など、六店舗を追加した。昨年度開催された「小松菜グルメコンテスト」の投票結果も載せている。
区産業振興課の関山健二課長は「掲載されているのは、小松菜が使われた自慢の商品ばかり。冊子を活用して、これからが旬となる小松菜を堪能してほしい」とPRしている。
「小松菜力。」は、区役所や区の各事務所、掲載店舗などで無料で配布。区のホームページからダウンロードもできる。
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