球磨村の小中学生へ 鹿児島から新米でエール

屋代良樹
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 7月の豪雨で甚大な被害を受けた熊本県球磨(くま)村の3小中学校を応援しようと、鹿児島県南さつま市の田布施小学校が地元特産の新米を贈呈した。9月28日に同村の一勝地小学校で贈呈式が行われ、新米とともに田布施小5年生の寄せ書きも手渡された。

 贈呈された新米は、超早場米の金峰コシヒカリ65キロ。田布施小の5年生が総合学習田植えをし、7月30日に収穫した。

 コメは例年、同小の児童で作る交通安全少年団が、安全運転を呼びかける活動の際にドライバーに配布してきた。だが今年は新型コロナウイルス感染防止のため啓発活動が中止に。PTA会合で豪雨被災地の支援物資に生かそうという意見が出て、田布施小が日本赤十字社鹿児島県支部を通して熊本県支部に寄託した。

 コメには5年生26人のメッセージも添えられた。「お米で元気になってください」「早くいつもの町に戻るように願っています」などの言葉が並んだ。

 贈呈されたコメは今後、3小中学校の給食に使われる予定。一勝地小の柿原和明校長(56)は「他県の学校が気にかけてくれて、温かい気持ちになった。子どもたちに経緯を伝え、いつかお返しできるようにしたい」と話した。(屋代良樹)

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