干し大根で給食メニュー考案 五島海陽高2年生 栄養教諭ら試食、1月提供

2020/09/21 [23:50] 公開

生徒が試作した干し大根入り給食メニューを食べ比べる栄養教諭(左)ら=五島海陽高

 長崎県五島市坂の上1丁目の県立五島海陽高(古川賢一郎校長、218人)の2年生が、五島特産の干し大根の味や食感を生かした給食メニューを考案した。市内の栄養教諭らが18日に同校を訪れ、カレーやピザ、オムレツなど17種類の試作品を試食。このうち2、3品は来年1月、市内の小中学校の給食で提供される。

サラダやピザ、オムレツなど生徒たちが考案し、試作した干し大根入り給食メニュー

 地産地消の推進を目的に、同校生活総合系列の2年生17人が取り組んだ。福江学校給食センター(同市)が地元小中学生を対象に実施したアンケートを基に、子どもたちの好みの味やメニューを研究。試作や改善を重ねてきた。
 18日は同センターの栄養教諭、山下夕希さん(36)と玉木みゆさん(24)が来校した。生徒たちは、干し大根をオムレツやお好み焼きに混ぜ込んだり、ピザのトッピングにしたり、サラダの具材にしたりと、さまざまな工夫を凝らしたメニューを手早く調理。栄養教諭2人や、このプロジェクトに協力した県五島振興局の職員らが試食した。
 山下さんは「子どもたちが好きなカレー味やソース味などを取り入れ、短い時間で作れる料理も多く給食にしやすい。和洋中の味付けがあり、メニューの幅が広がりそう」と講評。オムレツを考案した平山涼夏さん(17)は「給食で作りやすいよう、時間がかかるフライパンではなく、オーブンで焼くようにした。干し大根は太さもいろいろで、料理の幅が広がる」と話した。