兵庫県三田市教育委員会は8月31日、三輪小学校の児童が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県の発表によると市立学校の児童生徒が感染するのは初めて。感染経路は不明で、市は同日の給食終了後、午後2時15分に全校児童371人を集団で一斉下校させた。9月1日に校内を消毒し、3日まで臨時休校とする。
市教委によると、児童は8月30日に発熱があり、31日に市内の病院で抗原検査を受けて陽性が確認された。軽症とみられる。児童は28日まで登校し、通常の授業にも出席していたという。
31日昼すぎ、児童の母親からの連絡で同校が感染を把握。同校は午後2時前に、保護者らに一斉メールで児童の感染を連絡した。
同校敷地内にある放課後児童クラブ(学童保育)も消毒し、3日まで閉鎖する。市内の小中学校は8月17日から、2学期が始まっていた。
県宝塚健康福祉事務所が感染した児童と同じ学年の児童や教職員、放課後児童クラブ関係者など、濃厚接触者の特定を進めている。市教委は「濃厚接触者の数やPCR検査の対象者など、詳しいことは現時点では分からない」としている。(高見雄樹)
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