レシピ募集の用紙を手にアピールする南丹市の担当者(京都府南丹市園部町・市役所)

レシピ募集の用紙を手にアピールする南丹市の担当者(京都府南丹市園部町・市役所)

 新型コロナウイルスの影響で、家庭で過ごす時間が増える中、食生活を見直すきっかけにしてもらおうと、京都府南丹市は小中学生を対象とするレシピコンテストを始めた。優秀作品は市内飲食店で提供することも検討。コロナで客足が減る飲食店をアイデア料理で応援する構想も描く。

 募集するのは、栄養バランスに富んだ野菜を使った料理。野菜を用いた上で、魚や肉、卵などと組み合わせるのも歓迎する。

 「みんなのレシピで家族やまちを元気に」をうたい文句に、健康的な食のあり方に思いを巡らす機会にしてもらう。親子で考えるレシピも受け付け、親子の関係づくりにもつなげる。優秀作のメニュー化も計画、小中学生の知恵で客を引き付け、飲食店を盛り上げる。学校給食での採用も検討する。

 市内在住の小中学生が応募でき、市ホームページなどから手に入る用紙に料理名や材料、作り方、お薦めポイントなどを書いて、市保健医療課に郵送するか、持参する。申し込みは9月末まで。

 同課の担当者は「レシピがメニュー化されると応募した子ども自身もうれしいだろうし、市民の関心も引ける。食育について考えてもらいながら地域を元気にしていきたい」と話す。