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給食で能登牛消費促す 穴水の2小学校から開始

2020年7月16日 05時00分 (7月16日 12時43分更新)
能登ワインのソースをからめた能登牛のサイコロステーキなどが並んだ給食=穴水町向洋小で

能登ワインのソースをからめた能登牛のサイコロステーキなどが並んだ給食=穴水町向洋小で

  • 能登ワインのソースをからめた能登牛のサイコロステーキなどが並んだ給食=穴水町向洋小で
  • 能登牛のサイコロステーキを味わう児童ら=穴水町向洋小で

県内296校、3月まで献立に


 新型コロナウイルス感染拡大で外食需要が低迷している県のブランド牛「能登牛」の消費を喚起し価格下落の食い止めにつなげようと、学校給食で提供する県の取り組みが十五日、穴水町の穴水、向洋の両小学校で始まった。今後、県内の小中学校、特別支援学校、夜間高校の計二百九十六校で、来年三月まで各校三回ずつ能登牛の給食が献立に並ぶ。(森本尚平)
 向洋小では、地元産の能登ワインで作ったソースをからめた能登牛のサイコロステーキを提供。谷本正憲知事や石川宣雄町長らも訪れ、四〜六年生二十人と一緒に舌鼓を打った。四年の小泉琥太郎君(10)は「今日が誕生日なのでおいしいお肉を食べられて良かった」と笑顔。五年の宮谷内(みややち)孝星君(10)は「家でも牛肉を食べるけど、能登牛の方がおいしかった」と話した。
 能登牛の学校給食での提供は、県が国の「和牛肉等販売促進緊急対策事業」を活用し実施。谷本知事は外食需要の減少に触れ「ブランド食材の下落が大きい。生産に手間暇がかかるため、価格を支えていかなければ生産意欲がどんどん減退していく」と指摘。能登牛のような県のブランド食材をPRし「生産者の意欲がなえることがないように、県としてしっかり対応していきたい」と話した。
 飼育する能登牛について子どもたちに説明した「能登牧場」(能登町)の平林将(まさる)専務は感染拡大の影響で「価格も出荷頭数も三〜五割ほど減った」と話す。例年この時期はお中元などで一頭二百万円の高値で取引されるが、百五十万円ほどに落ち込んでいるという。「子どもたちに味わってもらって、能登牛の味を『おいしかったな』と大人になっても食べてもらえればうれしい」と長い目での効果に期待した。
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