北海道・空知で3人感染、岩見沢市の学校給食調理員ら

北海道庁
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 北海道は9日、道内で7人の感染が確認され、このうち3人は岩見沢市の20代の女性調理員を含む空知(そらち)地方在住者と発表した。岩見沢市教育委員会によると、この調理員は学校給食共同調理所に勤務する委託業者職員。同市教委は9日から市内の小中学校23校の給食を休止した。

 空知では5月19日以降に感染確認が相次いでおり、同26日に岩見沢市内の美容室で集団感染が発生。店の従業員と客計8人のクラスター(感染者集団)のほか、その家族ら関係者6人も陽性と判明している。

 道によると、9日に公表した空知の3人は美容室と関係はないが、3人とも感染経路が分かっている。1人は札幌市が8日に感染を公表した60代男性会社員の職場の同僚で、給食調理員はその同居家族。残る1人は、道が6日に感染を公表した空知在住の80代男性の同居家族という。

 道内で9日に感染が確認された7人のうち、空知以外の4人はいずれも札幌市で判明。札幌市によると、感染経路不明は4人のうち1人にとどまった。

 道によると、9日午後5時時点の道内の感染者は延べ1132人。治療中の患者は135人で、うち11人が重症。9日までに91人が亡くなった。

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