新型コロナ 正常化へ手探りの一歩 休業要請全解除、学校再開 運営判断、市町村教委任せ /北海道

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机の間隔を空けた教室で授業を受ける児童ら=札幌市中央区の市立山鼻南小学校で(代表撮影)
机の間隔を空けた教室で授業を受ける児童ら=札幌市中央区の市立山鼻南小学校で(代表撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、道内に出ていた休業要請が1日、すべて解除され、休校が続いていたほとんどの小中学校も再開された。ただ、経済も日常生活も本来の活気にはほど遠く、正常化への第一歩に安堵(あんど)しつつも感染防止策に苦心する再出発となった。

 休校が続いていた道内大半の小中高や特別支援学校は1日、約1カ月半ぶりに学校を再開した。道教委は学校運営について、各市町村教委が「地域の感染状況を踏まえて判断」するとしているが、明確な基準はなく、学校は手探りで感染予防に取り組みながら、教育活動の再構築にも追われている。

 道内の学校では、2月下旬から4月上旬まで、法的根拠のない一斉休校措置が続いた。春休み後は、一度再開したが、札幌市を中心に感染拡大の「第2波」が到来し、国の緊急事態宣言の対象が道内にも及んだことで、4月20日には道内で2度目の一斉休校が実施された。地域によっては2カ月以上、児童・生徒の状況を把握しきれなかった。

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