福島)机に段ボール仕切り 南相馬の3中学校
佐々木達也
新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、福島県南相馬市教育委員会は、授業が25日に再開される市内の3中学校に、新しく開発された、生徒の机を覆う段ボール製仕切り板の導入を決めた。19日、市立原町第一中学校で公開された。
仕切り板は高さ140センチ、幅148センチで、三つ折りにして床に置き、机の前面と左右面を覆う。3面に透明のフィルムを貼った窓がある。6中学校のうち、1学級30人程度の過密になりやすい3校で利用する。
発案したのは地元の牛乳メーカー「松永牛乳」の井上禄也社長。取引がある段ボールなどの製造販売会社「レンゴー」(本社・大阪市)に提案し、実現した。
松永牛乳は、相双地区の小中学校などに給食用の牛乳を納入している。早く学校が再開され、子どもたちが安心して授業を受けられるようにしたいと考え、仕切り板を思いついた。井上社長は「持ち運びが楽で安価、大量に作ることができることを考え、段ボールに目をつけた」と話す。
大和田博行教育長は「隣の生徒との距離を実感できる。感染を防止する新しい生活様式を、生徒に意識してもらいたい」と、導入効果にも期待をしている。(佐々木達也)
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