兵庫県豊岡市は7日、新型コロナウイルス感染拡大のため休校中の小中学校で、週1日の「登校可能日」を12日から設けると発表した。感染リスクを心配して登校しない児童・生徒を想定してカリキュラム外とし、カウンセリングや生活状況の確認、課題の提供、軽い運動、図書の貸し出しなどを行う。
同市は校長や全PTA会長の意向調査や、全児童・生徒の保護者アンケートから、子どもの生活習慣の乱れや食事の不安などが明確になったとして決断した。
火・水・木曜のいずれかを学校ごとに設定。1クラスが21人以上になる15校は2日に分ける。給食も19日以降、弁当形式で実施し、児童・生徒による配膳はしない。給食後、下校する。
中貝宗治市長は「但馬では感染者が確認されていないことに加え、子どもたちの現状にどう対応するべきかを第一に考えた。『心のケア日』として設ける」と話した。県内で登校日を設定しているのは現時点で洲本市と南あわじ市のみだった。(石川 翠)
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