兵庫県尼崎市は14日、新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校で給食がなくなり、昼食を十分に取るのが難しくなっている生活困窮世帯の子どもらを対象に、食事の支援を始めると発表した。市内の指定弁当店で使える昼食券を配布する。併せて、子ども食堂にも弁当を作ってもらい、対象の子どもが無料で受け取ることもできるようにする。
市は休校の長期化で、子どもの健康に加え、家庭内の虐待などに外部の目が届きにくくなっている現状を問題視。市のケースワーカーらが昼食券を対象世帯に配って回り、各家庭の状況を把握する狙いもある。
事業期間は給食を開始予定だった13日から休校終了の5月6日まで。昼食券(500円相当)は高校生以下が対象で、約300人を見込む。また市内の子ども食堂10カ所に市が補助金(各上限10万円)を出して弁当を作ってもらい、対象の子どもらに無料で手渡して自宅で食べてもらう。
市は子どもの育ち支援センター「いくしあ」に育児相談窓口(TEL06・6430・9989)も設置。「家庭内で問題が発生する前に早めに状況を把握したい」としている。市こども青少年課TEL06・6423・9996
(伊丹昭史)
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