給食にエビフライやめたけど…名古屋の小学校、値上げへ

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堀川勝元
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 給食にエビフライは出していません――。名古屋市教育委員会は4日、来年4月から市立小学校の給食費を現行の月額3800円から600円値上げして4400円とする方針を示した。市教委によると、給食費の改定は11年ぶり。今回の値上げは食材価格の高騰が原因で、2009年の食料の消費者物価指数(年平均)を100とした場合、18年は110・4に上昇した。4日の市議会教育子ども委員会で明らかにした。

 これまでは単価の高い食材の使用回数を減らすなどの工夫をして対応してきた。例えば、学校給食では09年度はエビフライは6回出たが18年度は0回に。ヒレカツも6回から1回に。デザートは83回から41回に半減した。逆に単価の安い高野豆腐の使用回数は2回から17回に、切り干し大根は5回から14回に増やしている。

 だが、物価の上昇傾向が続いていることや、鉄分やカルシウムなどの摂取基準を満たすことが厳しくなってきたことなどから価格改定に踏み切った。保護者へのアンケートでも「おかずが質素すぎる」「給食の時間が待ち遠しくなるような内容に」との声が上がっており、約7割が給食の値上げを「やむを得ない」と答えていた。

 また、ほぼ全ての市立中学で…

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