山梨・富士吉田市、10月から学校給食を無料に
山梨県富士吉田市は市内の小中学校の給食費を無料にすることを決めた。学校給食センター運営事業費9267万円を計上した補正予算が27日、9月定例市議会で成立した。市内に11ある全小中学校で10月から無料になる。
山梨県教育委員会によると、給食費の無料化は県内では早川、身延、丹波山の3町村が実施しているほか、忍野村が9月から無料にした。山中湖村も10月から実施する。県内に13ある市では富士吉田市が初めてという。
富士吉田市の給食費は児童・生徒1人あたり年間4万5000~5万円程度を家庭が負担している。これを全額補助する。児童・生徒数は約3500人で、年間では1億6800万円になる。
富士吉田市は「子育てしたいまちナンバーワン」を目指して、子育て支援センターを開設したり、日帰り型の産前産後ケア事業を進めたりしてきた。今回の給食費無料化もその一環で、子育て世代の経済的負担を軽減することが目的という。