神奈川県大磯町は9日、2020年東京五輪のホストタウンに登録されているエリトリアの郷土料理を市内小学校で提供した。同国への理解を深める取り組みの一環。
町立大磯小学校ではこの日、タマネギ、ニンジン、ジャガイモなどと肉を煮込んだカレー風味の料理「アリチャ」が提供された。栄養士によると、野菜のうまみと栄養を多く取れるようにと、現地料理を若干アレンジして食べやすいようにしたという。
食べた6年生の児童からは「一口めは、やっぱりカレーに近い味」「どこかで食べたような、懐かしい味」といった声が聞かれた。また同日、町内にキャンパスを持つ星槎国際高等学校湘南に在籍するエリトリアの留学生3人も、交流事業の一環として同校を訪れ、一緒に給食を食べた。
大磯町はブータン、ミャンマーのホストタウンにも登録されており、今後もそれぞれの国の料理を給食に取り入れるなどし、食文化への興味を高め、交流を図っていきたい考え。
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