岐阜中3自殺 市教委いじめ認め謝罪「寄り添えていなかった」

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死亡した男子生徒への黙とう後、謝罪する岐阜市教育委員会の早川三根夫教育長(中央)ら=同市役所で2019年7月5日午後3時過ぎ、高橋龍介撮影
死亡した男子生徒への黙とう後、謝罪する岐阜市教育委員会の早川三根夫教育長(中央)ら=同市役所で2019年7月5日午後3時過ぎ、高橋龍介撮影

 岐阜市の市立中3年の男子生徒(14)が3日朝に自宅近くのマンションから転落死したことについて、市教育委員会は5日、記者会見を開き、生徒が学校でいじめを受けていた事実を認めた。生徒の自宅からは、いじめを苦にした自殺を示唆する内容のメモが見つかった。

 市教委は、同級生の女子生徒が5月31日朝、男子生徒へのいじめを訴えるメモを30代の男性担任教諭に渡していたことを明らかにした。いじめを列挙し、「先生、力を貸してください」と書き添えており、担任は「これはいじめだ。先生も頑張る」と答えたという。

 しかし、担任は同日午後、給食で嫌いな野菜を押しつけたいじめのみ取り上げ、2人の男子生徒を指導。いじめは解決したと考え、個人情報が書かれているとしてメモはシュレッダーで処分した。学年副主任には口頭で報告したが、メモのことは管理職も知らず、4日夜の保護者説明会で保護者の指摘で判明。学校側は担任が紛失したと答えていた。

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