ハマ弁1食当たり市費負担2673円 横浜市長「時間をいただきたい」

 学校給食のない横浜市立中学校で導入している横浜型配達弁当「ハマ弁」の1食当たりの市費負担額が、平成29年度は想定額を大きく上回る2673円だったことが明らかになった。

 市は同年度に事業者と協定を結んだ当初は、市費負担は1食当たり113円と見込んでいた。しかし、同年度の提供数は計17万7786食で、初期投資を除いた市費負担は4億7515万9千円。1食当たり2673円の計算となった。

 林文子市長は記者会見で「最初の公費負担額の事業提案とかなり乖離(かいり)している状況に、申し訳ないと思っている。だが、時間をいただきたいという気持ち」とし、「市教育委員会が懸命に取り組んでおり、喫食(きっしょく)率が向上していくことを信じている」と述べた。

 市は、喫食率の向上を図ろうと、ハマ弁を導入している全145校で、5月末から当日注文を受け付ける。現在、注文は最短で7日前までという利用方法は変わらず、いったん受け付けを終了して、前日の午後8時から当日の午前7時までの間、再度注文を受け付ける予定という。さらに青葉区、金沢区、磯子区の中学校で、実際に食べる時間が15分程度の給食時間を20分まで延長するなどの対応策を検討している。

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