ホクレンの生乳入札、5~6割高 最大倍率3.5倍
ホクレン農業協同組合連合会は7日、2019年度の2回目と3回目の乳製品向け生乳の入札を実施した。落札価格は両方とも1回目(2月実施)の落札価格を上回った。既に決まっている19年度のバター・脱脂粉乳向けの乳価に比べても35~44円(5~6割)ほど高く、倍率は最大で3.55倍となった。
3回目は四半期ごとに分けた入札だった。最も入札価格が高かったのが第2四半期(7~9月)で119円20銭と過去最高となった。夏場で乳量が減少する一方、9月は学校給食の開始で北海道から都府県に牛乳が移送されるためホクレンは「乳製品向けの生乳が不足すると乳業各社が判断したのでは」と話す。
乳業各社にとって今回は19年度の最終入札となる。前回は落札できなかった乳業や十分な量を確保できなかったメーカーも多くあった。前回より落札価格が上昇したことについてホクレンは「牧草の不作など供給面に不安を感じる中で(過去最高値となった)1回目の落札結果を意識して乳業各社が積極的に動いた」とみている。