地元特産品のカニを食べて郷土愛を育んでもらおうと、鳥取県岩美町の岩美中学校で1日、若松葉ガニがまるごと1杯付いた給食が3年生に提供された。
松葉ガニ漁獲量が日本一の同町。その誇りを持ってもらおうと、平成25年から中3生の卒業祝いを兼ね、若松葉ガニ給食を始めている。
今漁期は漁獲制限がある中、10隻の船主たちからなる「網代底曳船主会」が、網代漁港に水揚げされた若松葉ガニ110杯を給食用に寄付した。
この日の献立は若松葉ガニ1杯の他、マツタケの香りごはん、とっとりきのこ汁、野菜の三色和(あ)え、牛乳の5品。生徒たちは、給食トレーからはみ出すほどの大きなカニの身を箸などを使って器用に取り出し、楽しそうに食べていた。
但馬優心(ひろと)さん(15)は「若松葉ガニの給食は全国的にもすごいことで、ありがたい。おいしい味覚がたくさんあって、岩美町が好きです」と話していた。