鳥取・青谷上寺地遺跡で栽培 地元小中で古代米給食

 全国学校給食週間(24~30日)に合わせ、鳥取市の青谷小・中学校で29日、同小5年生が栽培した古代米(黒米)による「上寺地(かみじち)赤飯」の給食が提供された。

 給食は「青谷弥生の里献立」で、黒米・緑米・白米を合わせて炊いた「上寺地赤飯」の他、アサリと夏泊ワカメのうしお汁、ハマチ団子の煮付け、高野豆腐の五目煮、牛乳の5品。

 このうち黒米は、5年生39人がもみまき(5月)から稲刈り(10月)まで一貫して栽培したもの。有名な「青谷上寺地遺跡」がある郷土に誇りを持ってもらおうと、「青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会」が同遺跡内で、同小などと栽培している。給食では、昨秋に収穫した約80キロのうち1キロを使用した。

 生徒たちはおいしそうに赤紫色の赤飯をほおばった。5年生の長戸漣(れん)くん(11)は「稲刈りが一番難しかった。自分が作ったお米だからおいしく感じた。もちもち、ねばねばしていて、昔の人もこんなお米を食べていたのかなと思った」と笑顔で話していた。

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