滋賀県甲賀市は、日本語がほとんど話せない、移住直後の外国籍の子供を支援するため、市内の小学校で日本語の初期指導教室「かわせみ教室」を開いている。今年9月からの取り組みで、現在は小中学生7人が1期生として日本の学校に通うために必要な会話やルールを学ぶ。21日には修了式があり、2人が巣立った。
同市内の小中学校に通う子供の約2・4%が外国籍で、増加が見込まれることから、市は日本語が不自由な子供がスムーズに学校の勉強になじめるようにと、市立伴谷小学校(同市水口町伴中山)の一角を借り、かわせみ教室を始めた。
かわせみ教室では日本語のほか、給食当番や掃除などの学校生活のルールを約3カ月で学ぶ。教育委員会が保護者らと協議し、教室を修了後に通常学級に合流できるかを判断する。
21日に行われた修了式では、6月にベトナムから来日した中学1年の岡山ダーさん(13)ら2人に修了証が渡された。岡山さんは「教室では習字や掃除を学んだ。中学校では理科などを頑張りたい」と日本語で書いた作文を読み上げ、学習の成果を披露した。