地産品を生かした給食献立を通じて食育啓発を行う全国学校給食甲子園(主催=NPO法人21世紀構想研究会)で1701団体の中から池上小学校が決勝へ進んだ。地産品の活用と合わせ、食べ物の大切さを伝える「食育」の取り組みも評価された。
全校統一の給食方式を採っている横須賀市の小学校では年に4回、「自校献立」も採用している。児童の地域へ愛着や食への関心を高めるため、各校の考えで独自に決められるものだ。池上小が今回エントリーした献立は今年1月、実際に児童へ振る舞われたもの。
池上小は給食の残菜率が市内平均よりも高かったことから、その改善のきっかけとして昨年同大会へ初応募。献立を考案した学校栄養職員の加藤勝大さんは「前回は1次予選も突破できず、目標の優勝に近づけたことが信じられない」と話す。
今回の献立は地産品の範囲を極力三浦半島内とし、三崎港水揚げのマグロや市内産のキャベツ、走水産の海苔などを使用。また、社会科の授業の一環で3年生が学区内の農家で収穫体験を前日に行い、児童自らが皮むきや泥洗いなどをした大根と長ネギも使用。その工程を全校生徒へ食前に動画で紹介し、給食後には大根を手に取って触れるようにする工夫も凝らした。「子どもたちにもっと給食を好きになってもらおうと応募した。調理員と力を合わせ、全力で楽しく臨みたい」と意気込んだ。12月の決勝は実演もあり、11団体を相手に優勝を目指す。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|