全国学校給食週間(24〜30日)に合わせ、つくば市教育委員会が市内の公立幼稚園と小中学校で、「みんなで食べる学校給食の日」を実施している。食物アレルギーや宗教上の理由で学校給食を食べられない子どもたちのために特別献立を考え、皆で食べようという企画。30日までの期間中に、計70校で1回、特別献立を提供する。

市教委によると、給食を食べている子どもは現在市内で2万2千人いる。一方で、完全に給食を停止している子どもは102人おり、自宅から弁当を持参して対処。おかずや主食は食べられるが、牛乳を飲めない子も340人いるという。

このため市教委は「同じ献立を皆で食べ、学校給食の楽しさを味わってもらいたい」と今回の取り組みを初企画。アレルギー対象の乳製品や小麦、卵、宗教上禁止されている豚肉など39種類を食材から外し、カレーライス、海藻サラダ、ポテトフライの特別献立を考えた。牛乳の代わりに緑茶を出している。

27日は同市竹園の竹園東小などで実施され、牛乳や卵にアレルギーがある同小4年の権慶樹君(10)は「お母さんのお弁当とは違う味でおいしい」と笑顔。一緒に特別献立の給食を食べた柿沼宜夫教育長は「こういう機会はぜひ増やしたい」と話した。(今橋憲正)