さいたま市、アレルギー児童に通常給食 3人が軽症

 さいたま市教育委員会は23日、市立植竹小(同市北区)で、イカやピーナツにアレルギーを持つ2年生の男女児童3人に誤って通常の給食を提供し、児童らが腹痛などを訴える事故があったと発表した。給食開始直後に気付いて中止し、3人は軽症。

 市教委によると、事故があったのは22日。給食開始直後に、栄養士が給食室で準備したアレルギー対応の除去食が提供されていないことに気付き、校内に緊急放送。3人はカレーやサラダをひと口程度食べ、かゆみや腹痛を訴えた。

 栄養士は始業前、担任の20代の男性教諭に児童3人の氏名が記載されたA4判カードを渡していたが教諭は教室で掲示し忘れ、児童にも伝えていなかった。

 同校の松田泰成校長は保護者らに謝罪。市教委は「除去食が対象の児童、生徒に確実に届いてから給食を開始するよう各校に指導する」としている。

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